御守りにダイヤモンドを。リフォームのすすめ。
bijou de famille(ビジュ ド ファミーユ)
フランス語で、家族の宝石。
ヨーロッパには、譲り受ける宝石がある事は、とても嬉しくとても幸福なこととされ、持ち主を護る、という文化があります。
英国のキャサリン妃に贈られたエンゲージメントリングは、亡きダイアナ妃のサファイアのリングでした。
私には祖母からのお下がりのダイヤモンドのリングがありました。
もちろん、ダイアナ妃のサファイアには及ばない、肉眼で判る大きな傷のあるダイヤモンド。枠はよくある昭和のタテ爪のリングです。
(※写真は無くしてしまったのでお借りしました)
数年前のこと、交通事故に遭いました。
だいぶ軽症ですみましたが、車がぶつかってくる様子は怖かったです。
その怪我が治ったころ、祖母のお下がりのダイヤモンドリングを、使えるようにリフォームすることにしました。
それは『家族から受け継いだ宝石は御守りになる』というこの話を耳に挟んだからです。
私がリフォームをお任せしたのは町の小さな宝石屋さん。
お爺さんが一人で指輪や眼鏡を売っているような静かな 笑 お店です。
店主のお爺さんにリフォームの希望を伝え、希望するデザイン画を持ち込み、全て一から作るフルオーダーでリングをこしらえてもらいました。
材料は全て持ち込み、不用なアクセサリーの地金やダイヤモンドも使って貰うかたちで、掛かった費用は工賃のみ。
商売気のない店主が提示してきた代金は、かなりお安くしてくれた金額でした。
生まれ変わったリング。
生まれ変わったリングは、確かに今風のもので素敵ですが、ちょっと派手でなかなか出番がなくて、ずっとアクセサリー
ケースでお休みしていました。
ボリュームもしっかりあり、なかなか着けていくシーンもなく。。
ずっとそう思い、タンスの肥やしにしていましたが、Instagramや海外のファッションスナップをみて、引っ張り出してきました。
海外の女の子は、ジーンズにTシャツみたいなラフな格好に、ゴロンとしたリングを普通に着けていて、それがとても素敵でしっくりきているんです。
アメリカでは、エンゲージメントリングでさえ、2ctを着ける庶民もわりと普通で、それが普段使いというのですから、だいぶ感覚が違いますね。
(大きさを優先するために、ダイヤモンドではなくモアッサナイトを使うこともよくあるかたちだそうです)
そんなこんなで、私も臆せずに色々とファッションを試してみたくなり、しまっておくよりどんどん使って行こう!と、先ほど引っ張り出して来たわけです。
折角の御守りリング。
リネンのブラウスにジーンズ、シンプルなパンプスを履いて籠を持ち、このリングを右手に着けたらどうだろう?
そんな風にコーディネートを考えて、わくわくしています。
梅雨が明けて、薄着の季節、これからは沢山活躍してくれそうです(^ν^)